コラム

三重県四日市市の障がい者に対する取り組みを紹介

三重県四日市市では、福祉に関するさまざまなサービスや支援を行っています。その中でも今回は、障がいのある方に対してどのような取り組みが行われているのか詳しく見ていきましょう。

【目次】

1.福祉のまちづくりを目指す四日市市

2.障がいのある方に対するサービス内容

3.いざというときに備える「My Note わたしの情報ノート」

4.今回のまとめ

1.福祉のまちづくりを目指す四日市市

四日市市では、四日市市総合計画の一つとして「障害福祉計画」「障害児福祉計画」を策定し、さまざまな取り組みを行っています。この計画は、障がいのある方への支援を充実させるだけでなく、地域のあらゆる住民が生きがいを持って生活できるような共生社会を作ることも目的です。

「バリアフリーのまちづくり」はその中の1つ。「三重県ユニバーサルデザインのまちづくり推進条例」にもとづいて対象施設に対する整備の事前協議や指導が行われています。対象施設は病院や公共施設、福祉施設だけでなく、銀行やスーパーマーケット、飲食店、道路や公園などです。公共・民間問わずまち全体で障がいのある方に対する理解や支援を充実させています。

他にも、デイサービスや移動支援、就労支援や「知的障害者青年学級(青年のつどい)」など、障がいのある方が社会参加できるようなサービスが多数行われているようです。

2.障がいのある方に対するサービス内容

障がいのある方が利用できるサービスにはさまざまなものがあります。まずは、日常生活を支援してくれるもの。具体的には、身体に障がいのある方への補装具費の支給や日常生活用具の給付などがあります。日常生活用具は、特殊寝台やエアーマットなどの介護・訓練支援用具、浴槽や便器などの自立生活支援用具、点字ディスプレイや人工喉頭などの情報・意思疎通支援用具などさまざまです。心身に重度の障がいのある方には紙おむつの給付も行っています。生活介護や自立訓練、就労移行支援・就労継続支援などの支援も、指定事業者と連携して行っています。

また、経済的な負担を軽減するための支援も豊富です。例えば、鉄道やバス、タクシーなどの運賃割引や、市営自転車等駐車場料金の減免などがあります。四日市市視覚障害者協会の協力で、はり・きゅう・マッサージ利用券の交付も行われています。他にも、「四日市市重度障害(者)(児)手当」や「生活福祉資金貸付」などがあります。

3.いざというときに備える「My Note わたしの情報ノート」

四日市市では、障がいのある方が自分の情報を記しておける「My Note わたしの情報ノート」というものを配布しています。これは、いざというときの備えとなります。災害大国である日本では、いつどこで地震などの大災害に遭遇するかわかりません。自宅から離れなければならなかったり、普段サポートしてくれる家族や支援者がいなかったりすることもあるでしょう。

そのような場合に、周囲の方に必要な支援方法や緊急連絡先がわかるようにと考えられたのがこの「My Note わたしの情報ノート」です。このノートには、自分の名前や家族の連絡先だけでなく、障がいのことや薬のこと、日常生活でできること・できないこと、避難所において心配なことなど、さまざまな情報が詳しく記せるようになっています。

障がいのある方に出会ったとき、助けたくてもどうしたらよいかわからないという場合もあるでしょう。障がいのある方本人はさらに不安で困っているはずです。しかし、このノートがあればそのような心配も解消できます。日常だけでなく、どのようなときにも安心・安全に生活できるようになるのです。

4.今回のまとめ

障がいのある方が安心して暮らしていくためには、自治体や地域に住む人々がみんなで理解し協力していく必要があります。あらゆる住民が生き生きと暮らしていくためのまちづくりをしている三重県四日市市。障がいのある方もそうでない方もみんなで支え合いながら、共に歩んでいきたいですね。

参考記事

記事①(PDF)

記事②(PDF) 

記事③(PDF) 

四日医市役所ホームページ