障がい者入所施設 利用者の日常 vol.1
当法人の住まいの場は入所施設の垂坂山ブルーミングハウスとグループホームのG&Cホームつうきん、G&Cホーム ブルーミングがあります。
その中でもより多くの支援を必要とする方が生活している施設が 垂坂山ブルーミングハウスです。”多くの支援を支援を必要とする方”と聞くと寝たきりであったりコミュニケーションがとれないなど、いろいろ連想されるかと思いますが、日々自立に向けて活動しています。今回はどの様な活動をしているかご紹介したいと思います。
目次
1,入所施設の日常
2,日中活動の充実を目指して
3,まとめ
1,入所施設の日常
障がい者入所施設は「衣・食・住」の場でありながら、療養・学び・勤労・社交・遊興など、利用者の生活にまつわるあらゆる機会を提供する事が求められています。
例えば、療養面に関しては、看護師や理学療法士が常駐し日中活動でリハビリテーションを導入したり、服薬管理や必要に応じての受診同行などを通じて健康管理・体力維持に努めています。
2,日中活動の充実を目指して
これまでにも日中活動として、環境整備班や特務班、室内療育班、創作班に分かれて活動してきましたが、今年度より、利用者全員が参加できる様、個々の特徴などを考慮した上で検討し、運動班・芸術班・園芸班を新設し一層充実した活動内容としました。
まだ始まって間もない活動ではありますが、利用者さんが楽しみながら意欲向上を目指せる活動にしていきたいと思っております。
その中でも、いち早くスタートした園芸班の活動内容をお伝えしたいと思います。
始まりは、ある利用者さんの“ご自宅へ帰宅をした時の過ごし方”の話でした。その方はお家でお母さんが育てている花に水やりをしていた事を話されました。しかし、新型コロナの流行によって、自宅への帰宅が困難な期間が長く続いてきた為「おうちでやっていたことをブルーミングハウスでもできる様に」「何かを育てる事で、心の拠り所を作る事ができたら」といった思いから昨秋、種を蒔き毎日水やりをして育て、開花までに結構時間がかかりましたが、春を過ぎた頃には花が芽吹き大きな喜びとなりました。この経験を少しでも多くの利用者さんに感じてもらう事ができたら良いと思い園芸班を発足しました。
現在、食堂横のテラスでは、マリーゴールド、プチトマト、ゴーヤ、ピーマンの四種類を育てています。野菜はこれまで何度か収穫し、厨房で調理し利用者さんの食事として提供されています。マリーゴールドは元気に咲いており、次の時期に向けて種を収穫する事ができたら良いなと思っています。
3,まとめ
今回紹介した内容は、ほんの一部を切り取ったものです。上記の様に障がい者入所施設では、生活の場としてだけでなく、様々な自立に向けたプログラムを展開しています。
日々、たくさんのドラマが生まれ、楽しいことも辛いことも小さなコミュニティの中で共有しています。時代の流れと共に利用者も職員もアップデートしながら今できる最善を模索し、QOLの向上を目指した支援を提供することを目標としています。