令和4年度 1~2年目職員合同フォローアップ研修 実施報告
令和4年度の1~2年目職員向けのフォローアップ研修を行いました。本年は多くの受講者にめぐまれ、充実した研修となりましたので、その概要と実施報告をさせていただきます。
目次
1.フォローアップ研修の趣旨・概要
2.実施報告
3.アンケート結果報告
4.まとめ
1.フォローアップ研修の趣旨・概要
今年度の1~2年目職員向けフォローアップ研修の趣旨として、「初心を忘れないように一年一年を振り返り、その時々の課題に向き合い次の目標を企てる」「中堅職員以降へのステップとなるように、基礎的かつ必要な知識や技術を身に付ける」のもと実施されました。
研修内容については、実務を振り返り今後の抱負を参加者へ共有し、「先輩職員から新人職員へ向けて経験談を語り、新人職員から先輩職員へアドバイスを求める」をテーマとしたグループワークを行いました。加えて、緊急時に対応できるよう常勤ナースからの講習を受けました。
2.実施報告
理事長からご挨拶を頂き、実行委員であるチームリーダーから研修の趣旨・概要の説明を行い本研修がスタートしました。
はじめに、1年目職員は1ヶ月半、2年目職員は1年間の実務を振り返り、今後に向けての抱負を発表し共有しました。1年目職員からは、新社会人として職場環境に慣れることの難しさや、利用者さんのことを覚えること、職員・利用者さんたちたくさんの人とのコミュニケーションを取ることの大切さを感じている等、入社して1ヶ月半という短い期間の中でも充実した日々を過ごし、業務に取り組んでいるという振り返りでした。先輩職員への質問では、利用者さんとのコミュニケーションの取り方や、ミスをして落ち込んでしまうときはどうしたらいいのか等のアドバイスを求めていました。2年目以降の職員からは、1年間の実務の中で慣れてきたからこそ見えてきた疑問や、利用者さんからの要望を汲み取り実現することの難しさを実感しているという振り返りがありました。その上で、利用者さんのためにできることを自発的に考えて実践に繋げていきたいという抱負があがっていることが多かったです。新人職員へのアドバイスでは、ミスをすると一人で考え込んでしまいがちだが、まわりの誰かに相談し助け合いながら支援をしていくチームプレイが大切だと気付いたことや、正解がない仕事だからこそ本当の失敗もない等の、実務経験から得たことをもとに大切にしていること、心がけていることをアドバイスされていました。
グループワーク後、「緊急時対応」として窒息・てんかん時の対応方法やAEDを用いた救命処置の方法を講義と実技に分けて、常勤のナースから実施して頂きました。入社後、数か月で夜勤・宿直の勤務を開始することから、日々の業務に加えて、職員数が少なくなる夜間の緊急時にも対応できるようになることを想定した研修になります。講義中も、窒息時の対処法である背部殴打法や腹部突き上げ法などのデモンストレーションも行い、実際に体を動かして進む内容に参加者も集中して取り組んでいました。最後に、AEDの操作方法や心肺蘇生法のデモンストレーションも行い、実際の緊急時に近い体験を全員が行えました。
3.アンケート結果報告
参加者から頂いた感想やアンケートを掲載します。(一部抜粋)
「普段、関わりの少ない部署の方と交流が出来たのがよかった」
「聞いたり、見たりするだけではなく、体験できた今回の研修を今後も受けていきたい」
「緊急時の対応について、学校などでも聞いてきたが、やはり実践をしていくと加減や速さに迷いが出ることがあり、実際に緊急時のような場面にあったら、自分は何もできない人になってしまうだろうと考えていた。今回で手順や加減、速さについても自身は少しついたと思うので、今後もしあった時には率先して動けるようになろうと感じた」
「自分ができないことに対してばかり考えてしまっていたが、この研修で少し肩の荷が下りました。できないことは先輩たちに指導してもらいながら仕事を進めていきたい」
「先輩職員の意見が聞けてよかった。また、同期の悩みなども聞けたので、他の人も悩んでいるんだなという安心感があった」
「他部署の方、1年目の方の悩みや頑張っていることを聞いて明日からの自分のモチベーションにつながりました」
「今回の研修で、2,3年目職員の実体験や失敗談などがすごくよかった。話を聞いていて、2,3年目職員の方々も僕らと同じことを思っていたんだなとわかった」
「初心を忘れず1年1年を振り返ることを自分の目標にしていきたい」
「機会があれば、今日話していた利用者と関わるときの悩みや、コミュニケーションの取り方など、後輩が心配なところを中心にフォローしていきたい」
4.まとめ
今回は1年目職員が9名、2年目職員が2名、フォロー役として3年目職員から2名、合計13名もの職員に参加して頂くことができました。多人数を考慮し、従来の研修では2時間で行われていたところ3時間設けて頂けたことに感謝しております。そのおかげで参加者一人一人が考えてきたことを発表でき、講習・実技をとおして体験しながら受講できたことにつながり、実りある研修となりました。
アンケート結果にあるように、参加者からの満足度も高く、研修を通してそれぞれにとってよい情報共有や経験につながったとのではないかと感じています。
今研修の対象者は1、2年目職員です。5年目まで毎年このフォローアップ研修の受講が続いていきます。参加する職員が中堅職員へステップアップしていけるよう、よりよい研修を目指して引き続き取り組んでいきます。