コラム

新人職員・2年目職員合同 フォローアップ研修報告(後編)

「新人職員・2年目職員合同 フォローアップ研修(R3.6)報告~後編~」

今回のコラムは「新人職員・2年目職員合同 フォローアップ研修(R3.6)報告~後編~」と題し、自己紹介・2年目職員による所属事業所紹介の様子をお伝えします。前編では当法人理事長の挨拶、看護師による緊急時対応講習会の様子をお伝えしておりますので、よろしければご覧ください。

目次:

1.理事長からのあいさつ(前編)
2.緊急時対応講習会(前編)
(窒息、てんかん、心肺停止・一次救命処置)
3.グループワーク(後編)
(自己紹介、所属事業所紹介)
3-1.進め方
3-2.実践報告
3-3.結果
4.まとめ

3.グループワーク

今回のグループワークでは
・参加者全員による自己紹介
・2年目職員による所属事業所紹介
を行ないました。グループワークの様子をお伝えする前に、まずは自己紹介と所属事業所の紹介を取り入れた理由からお話ししたいと思います。
自己紹介はコミュニケーションの基本です。自分とはどんな人物かを理解し、短い時間の中に会話のきっかけになるような内容を入れ、分かりやすい表現で相手に伝える必要があります。所属事業所の紹介も、働く中で自分が体験したことや日々の業務、現場の特徴などを理解して初めて、分かりやすく伝えることができます。
「人に聞いてもらう」という研修スタイルをとったのは、自分や仕事について振り返り、何を伝えたいかを整理し、伝える工夫をするという準備の過程がとても勉強になるからです。また、話を聞くことでお互いを知り、コミュニケーションを深めるきっかけになればと思い取り入れました。
抜粋した内容ではありますが、グループワークの様子をご覧ください。

3-1.進め方

【事前課題】
以下の項目について考えておく。

・自己紹介
所属先・氏名以外に“人となりがわかること”を話せるようにしましょう。
例)・出身地などへの思いや良いところ…
・経歴(出身校、前職などの経歴)
・趣味や特技、関心ごと
・仕事上の得意分野  など

・所属部署紹介
下記項目を参考に、他事業所の職員、他職種の方に、興味を持ってもらえるような紹介をしましょう。
共通)
・各事業所の体制
・各事業所の強みと課題
・(発表者自身の)意気込み!
支援員)
・各事業所の障害福祉サービスの名称、定員など
・利用者層の特徴(人数、平均年齢、男女数)など
・主な業務内容
専門職)
・各部署または発表者の主な業務内容

3-2.実践報告

・自己紹介
所属事業所・氏名に加えて、出身校や前歴、趣味、得意分野などを発表しあいました。出身校が同じ参加者がいたり、学童に携わった経験から障害福祉分野に興味を持った方がいたりと、普段聞けない話を聞くことができました。特に印象に残ったのは、趣味、特技、関心ごとについてのことです。カメラ、和太鼓、筋トレ、手芸、動画視聴など、それぞれの人となりの一端を感じる事ができ、互いの距離感が近づいたように思います。

・2年目職員による所属事業所紹介
前述した紹介内容について、入社2年目の職員が各自で事前準備として下調べを行ない、発表しました。日常業務の中で、障害福祉サービスや定員、利用者層(男女比や年齢層、特徴など)を振り返る機会はあまり無いですが、支援を行う上で知っておくべき内容ですので発表内容の一つとしました。では、各事業所の強みと課題について、ピックアップしてご報告いたします。

共同生活援助支援所
G&Cホーム つうきん
(生活支援員)
・強み
やりたいこと、挑戦したいことについて気軽に相談に応じてくれる諸先輩がいること。
・課題
コロナ禍ということもあり、外出等の機会が少なくなる中でどのように楽しい生活ができるように支援するか。

障害者支援施設
垂坂山ブルーミングハウス
(生活支援員)
・強み
チーム支援制…自分の考えを客観視できる。支援者ひとりでは対応できないことにも力を合わせて対応できる。
保護者との関係性…帰宅時など、コミュニケーションをとるように力を入れている。
専門職の配置…看護師だけでなく、歯科衛生士、理学療法士、管理栄養士が配置されており、協力できる体制であること。
・課題
高齢化…高齢化により散歩時などの転倒などが増えている。
地域との交流…コロナ禍もあり、地域と交流する機会が限られている。

(栄養士)
・強み(意気込み)
ワクワクするような食事提供を目指す…食事を楽しみにしている利用者の方は非常に多い。献立表を見るだけでワクワクするようなメニュー作りを心掛けたい。
・課題
栄養ケアマネージメントを取得していく。その体制作りをしていく。

多機能型事業所
ブランチ スプリング
(生活支援員)
・強み…ひとりひとりの作業活動に対して、丁寧に関わることができる。
・課題…作業を進めることに追われてしまうことがある。“支援する”という意識を常に持ち続けたい。

多機能型事業所
ラポール ブルーミング
(生活支援員)
・強み…様々な作業活動を経験していただくことができる。生活支援員としても多くの経験を積むことができる。職員同士の仲が良い。
・課題…60歳以上の高齢層が主体だが、19歳の利用者の方もいる。幅広い年齢層に対応していく必要がある。

4.まとめ

今回は前編・後編に分けて、「新人職員・2年目職員合同 フォローアップ研修(R3.6)」のご報告をしました。当法人では人材育成の一環として、1年前から1~5年目職員向けにフォローアップ研修を取り入れています。職員には、知的障がいの方を支える生活支援員、各専門職として、多くのことを学んでもらう必要があります。一方で、法人(施設)はその職員を大事に育てる、時にケアをする必要があります。”すべては未来のために”、法人・職員がともに成長するように励んでいきたいと思います。今後も機会を見て、フォローアップ研修の様子をコラムとして報告させていただきます。よろしければご覧ください。

リーダー会