介護等体験について
新年あけましておめでとうございます。
私は現在総務部門で働いておりますが、以前入所施設に勤務していた時に実習の受け入れ担当をしておりました。実習受け入れといっても、色んな実習があります。「社会福祉士取得のための実習」「教員免許取得のための介護等体験」「職場体験」等です。今日は総務に異動後も受け入れを担当している「介護等体験」についてお話させていただきます。
【目次】
1.介護等体験とは
2.当法人の体験受け入れ、内容
3.まとめ・体験を受け入れる目的
1.介護等体験とは
「小学校及び中学校教諭の普通免許状授与に係る教員職員免許法の特例等に関する法律」に基づき、小学校及び中学校の教諭の免許状を取得しようとする者に対して、社会福祉施設等における介護等体験が義務となっております。
2.当法人の体験受け入れ、内容
年によりバラつきはありますが、1~10名程度の受け入れを行っていましたが、コロナ以降、特に入所施設での受け入れが厳しくなり、受け入れを行っておりませんでした。社会福祉法人の地域・社会での役割を鑑み、来年以降、様子をみながら、受け入れを再開したいと思っております。
体験日数については、原則として連続した5日間体験してもらいます。体験時間は事前のOJTにて、希望などをお聞きし、調整します。主に日勤帯で職員人数が手厚い時間帯に受け入れております。体験内容については基礎的、入門的活動が中心です。基本的にいろんな事を経験し、より多くの方と接していただきたいと考えておりますので、なるべく多くの事業所で体験していただくようにしております。体験内容は入所系では生活支援業務補助、見学、通所系では日中活動(主に作業)支援、見学になリます。折角の機会ですので、なるべく利用者の方たちと接する時間を多くとれるようにしております。毎日の体験終了時には、実習担当者と面談を行い、1日の振り返りを行い、疑問点等の解決を図ります。
3.まとめ・体験を受け入れる目的
もちろん地域、社会貢献という意味合いもありますが、外部の目を入れ、意見・感想をお聞きし、一般社会・常識との感覚のずれを無くしたいとの思いがあります。日々、支援を行っていると施設内のルールが当たり前になってしまい、一般的に考えておかしいこともそのままになっているというようなことも起こり得ます。また、虐待の芽を摘む意味合いもあります。
利用者の方たちは、普段は職員、他利用者の方との関わりがほとんどなので、実習生と接することを大変喜ばれる方が多いです。また、福祉の現場の人材確保という意味でも、福祉の現場の魅力を実習生に伝えるよう努力しています。実習生の方は、教員免許を取得するために実習に来られているので、魅力を感じても、そのまま福祉職を目指す方は少ないとは思いますが、将来、教員になられ、学生の進路指導等の際に、良いイメージを持って、対応していただけるようになれば、福祉の職場を目指す学生も増えていく可能性があると思います。また、保護者との関わりについては福祉職と教員に共通点もあると思いますので、教員になった際に、少しでも参考になるよう、保護者の思いについても話をするようにしています。