コラム

職員の福利厚生について考える

先日、当法人の全体研修会が開催されました。
福利厚生費を使用し、参加者の皆さんへプレゼントを準備しました。
参加された皆さんには、喜んでいただけました。

ところで福利厚生とはどのような仕組みなのでしょう?
例えば、就職先を考える時、そこは福利厚生がどのくらい充実しているか?そしてどの
ような待遇が受けられるのか?と考えることがあると思います。
働く職員やその家族にとって大切なことではないでしょうか?
今回は当法人での福利厚生についてご紹介させていただきます。

【目次】
1.福利厚生とは?
2.目的や種類
3.四日市福祉会の法定外福利厚生
4.まとめ

1.福利厚生とは

簡単にいうと「給与や賞与以外の社員への報酬・サポート」です。
通常の賃金・給与にプラスして支給する非金銭報酬です 。また多くの場合、福利厚生の対
象は職員のみならず、その配偶者や家族、あるいはかつて従業員だった者にまで及ぶことも
あります。
職員とその家族に提供する健康や生活を向上させるために実施するサービスのことです。

2.目的と福利厚生の種類

福利厚生の始まりは、明治時代頃とされています。たくさんの労働者が必要とされた
時代、より多くの労働者を確保するため、賃金以外で労働者の暮らしをサポートする
制度やシステムを整備したそうです。労働者はメリットを感じ、人材確保につながった
そうです。
福利厚生の目的は、職員の経済的保障を手厚くすることにより、職員の組織貢献度を
高めることです。
種類は大きくわけて2種類あります。法律により実施が義務付けられている
「法定福利厚生」と、独自に取り入れられる「法定外福利厚生」があります。
では「法定福利厚生」とは具体的にどのようなことなのでしょう。
健康保険、厚生年金保険、雇用保険、介護保険、労災保険、児童手当拠出金です。

給与に直接関係のある、お金として実施される項目です。
次に「法定外福利厚生」とは?例として以下のようなことが実施されることが多いようです。
住居の家賃補助、通勤費の補助、資格取得支援、保養所、運動施設、社員食堂、食事手当
健康診断、リフレッシュ休暇、慶弔見舞金、慶弔休暇、レクリエーション等様々です。
どれもこれも働くうえでありがたいことばかりではないでしょうか?
しかし実際、家賃補助は給与扱いとなり、通勤費や食事手当は上限額や負担割合等の決まり
があるため注意が必要です。
「法定外福利厚生」を実施する際、更に注意したい点があります。
・全職員を対象とした制度であること
・現金や換金性の高いものなど、給与に値しないものであること(ただし慶弔見舞金
は除く)。
・極めて高額なものではない、福利厚生とし妥当な金額であること
以上の点に気を付けて実施しましょう。
尚、福利厚生での手当とは主に金銭による報酬であり、待遇とは職員が働くうえで受けら
れる扱いとなります。混同されがちですが、厳密には使い分けられます。

3.四日市福祉会での「法定外福利厚生」

当法人では住居の家賃補助、通勤費の補助、資格取得支援、健康診断、慶弔見舞金、慶弔
休暇、レクリエーション等を取り入れています。
資格取得支援では、法人運営に必要な社会福祉士や介護福祉士、危険物乙4等に関して
支援が受けられます。本人のスキルアップやキャリアアップにもつながります。そして法人
として職員育成につなげることもできます。
慶弔見舞金、休暇は、万が一のときに利用できる制度で職員に安心感をあたえられます。
結婚や出産に関しても、職員及びご家族を大切にする職場であるといえます。
レクリエーションでは年間1人10,000円を上限とし、事業所での交流を深めてもらう
ことを目的とし補助しています。このレクリエーションの一部を使用し、年に一度
法人全体研修会を開き交流を深めてもらう場を設けています。

4.まとめ

福利厚生により、働きやすい環境が実現すると、プライベートやキャリアの充実にも
つながり、法人への満足度の向上、職員のモチベーションの向上、職場への貢献も
期待できます。法人にとっても人材確保やエンゲージメント向上、離職防止などの面でも
メリットがあります。
給料や賞与のような金銭的報酬だけではカバーできないのが、健康や生活面のサポート
です。職員とその家族が健康で、安定した生活を送れることは、職員の生産性向上にも
影響します。
福利厚生は相互利益のある制度なのかもしれません。
しかし、当法人では慶弔休暇に関しては、残念ながら100%ではありません。
例えば義父母、祖父母の葬儀の時、また配偶者の出産時において100%の休暇はもら
えません。共働きも一般的になってきました。長寿の時代でもあります。
その場合有給を使用して参列することとなります。近くに住んでいれば3日ほどで済み
ますが、遠方であればそんなわけにはいきません。
コロナやインフルエンザ等感染力の強い病気も流行り、有給を使わなければならない
場面が増え、有給休暇以外の休暇が充実していることは、職員にとって重要度が高い
と感じます。
気持ちよく送りだし、気持ちよく迎えられる環境になれば尚良いなと思っています。
リフレッシュ休暇で非日常を体験することも大切だと感じます。

大企業ではパッケージプランやカフェテリアプランと職員が選択し使用できるプランも
増えてきています。
福利厚生を充実させれば、人材確保や維持につながります。魅力的な福利厚生があれば
採用時のアピールポインとなり、職員思いの職場であるというイメージアップにもなり
ます。
できる限り職員のニーズに応えられるよう、アンケート調査をしてみるなど工夫できると
より良い福利厚生制度が提供できるのではないでしょうか。

当法人の利用者さんには教養娯楽費を使用して、年に数回特別なレクリエーションを楽
しんでいただいてます。
職員も利用者さんも安心した日々が送れるといいなと思います。

引用:ウイキペディア
デジコ
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