コラム

自己肯定感を高めるには

「何か新しいことを始めようと思っても、挑戦する勇気がでない」
「周りの人から『自信がなさそう』とよく言われる」
「自分はダメな人間だと悲観的になる日が多い」

あなたはこのように感じることがありませんか。
これは自己肯定感が下がっている時に見られる傾向です。
自己肯定感は日々の生活や仕事にも大きな影響を与える要素です。
高く保てていれば、日々を前向きに過ごすことができるでしょう。
今回のコラムでは自己肯定感についてお話していきたいと思います。

【目次】
1.自己肯定感とは
2.自己肯定感を高めるには
3.まとめ

1.自己肯定感とは

自己肯定感とは、その言葉の通り「ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。
他者と比較することなく、自分自身が「今の自分」を認め尊重することで生まれる感覚で
あり、物事を前に進めるための原動力になります。
では、なぜ自己肯定感は簡単に上下動してしまうのでしょうか?
その理由は、自己肯定感が“6つの感”によって支えられていることにあります。

・自尊感情  自分には価値があると思える感覚
・自己受容感 ありのままの自分を認める感覚
・自己効力感 自分にはできると思える感覚
・自己信頼感 自分を信じられる感覚
・自己決定感 自分で決定できるという感覚
・自己有用感 自分は何かの役に立っているという感覚

“6つの感”はそれぞれが密接につながり、連鎖的な影響を受け合いながら自己肯定感を
形づくっています。
自己肯定感の“6つの感”の連鎖を知るために、まずはその仕組みを知ること。
そして、自分の自己肯定感の低下がどの“感”によって引き起こされたのかを意識すること。
すると、感情の変化に対処できるようになるだけでなく、あなたの恋愛、仕事、子育て、
人間関係、未来をワクワクしながら描けるようになります。

2.自己肯定感を高めるには

では、自己肯定感を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?

・ネガティブな自分を受け入れる
・短所を長所に考え直してみる
・小さな成功体験を積み重ねる
・他人の視線は気にしない
・やってもらったことを人に数える
・前向きな言葉を自分に投げかける
・不満を発散する
・自己肯定感の高い人を真似してみる

私たちの自己肯定感は長い年月をかけて育まれてきたものであり、瞬時に改善する特効薬
があるわけではありません。意識と行動を積み重ねていくことで、変化を感じられるかも
しれません。

3.まとめ

自己肯定感は個人の捉え方・感覚次第であり、正確に測ることはできません。
しかし、おおよそ自己価値に関する感覚、自分が自分についてどう捉え、どう感じているか
によって決まる感覚として用いられます。肯定という言葉が入っているのでポジティブ思考
と同じような意味と認識されがちですが、ただ単に前を向くという考え方というわけでは
ありません。「ダメな点や弱みから目をそらさず、まずは素直に認める」という部分が自己
肯定感の本質です。

今回のコラムでは“自己肯定感”についてお話してきました。自分にとって欠点や短所に感じ
られる部分を含めてありのままの自分を認めることが“自分らしく生きること”につながっ
ていくように思います。また、自分自身だけでなく、周りの人に対しても悪いところばかり
に目を向けるのではなく、良い部分を含めて理解に努めることで少しでも人間関係が円滑になるのではないかと思います。

【引用・参考資料】

ハルメク365 自己肯定感とは?“6つの感”を育てよう

自己肯定感を高める16の方法。大人になってから取り組む

自己肯定感を高めるには?考え方を変えるコツや読んでおきたい本を紹介