一緒に学ぶ「令和6(2024)年度障害福祉報酬改定」について
四日市福祉会が実施している障害福祉サービスは、報酬や制度が定期的に見直されます。令和6(2024)年度は、障害福祉サービスの他に関係する医療報酬や介護報酬が同時に見直される「トリプル改定」となっており、大きな制度転換が見込まれます。そこで報酬改定について、論点や改定までの流れについて一緒に学んでいきたいと思います。
【目次】
1.どこで検討されているの?
2.どんなスケジュールなの?
3.どんなことが議論されているの?(論点)
4.まとめ
1.どこで検討されているの?
報酬改定等の議論は厚生労働省が立ち上げた「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」で行われています。チームは厚生労働大臣政務官や社会・援護局障害保健福祉部長などに加え、アドバイザーとして11名の有識者が参画しています。また、私どもが所属している日本知的障害者福祉協会など関係団体からのヒアリングも行われます。また、法制度全体の議論については、厚生労働省社会保障審議会(障害者部会)で行われます。
2.どんなスケジュールなの?
スケジュールは以下となっています。
年明け(令和6年)にはパブリックコメントでの意見募集もあると思われます。
令和5年10月末現在検討会は14回開催されています。
3.どんなことが議論されているの?(論点)
関係団体のヒアリング等を受けて、令和5年8月31日に開催された検討チームで「令和6年障害福祉サービス等報酬改定に向けた主な論点(案)」が示されました。以下の3つが挙げられました。
① 障害者が希望する地域生活を実現する地域づくり
② 社会の変化等に伴う障害児・障害者のニーズへのきめ細かな対応
③ 持続可能で質の高い障害福祉サービス等の実現のための報酬等の見直し
また、令和5年9月からはサービスごとの報酬・基準について議論されてきています。
4.まとめ
障害福祉サービスの報酬改定についての論点や流れについて一緒に学ぶことができたでしょうか?我々支援者は日々利用者さんにより良いサービスを提供できるように、と考え従事しています。「制度や報酬って直接支援に関係無いのでは?」とお思いになる方も居るかもしれません。ただ、論点の「③」にもあるように持続可能で質の高いサービスを提供するためには制度を理解し、正しく漏れなく報酬を得ることも大切です。この後に議論される内容を注視しながら来年度を迎えたいと思います。
参考:厚生労働省ホームページ