コラム

障がい者入所施設 利用者の日常vol.2

前回「利用者の日常Vol.1」では、園芸班の活動をご紹介しましたが、今回Vol.2は、運動班の活動内容についてお話しします。こちらもまだまだ始まって間もない活動ではありますが、現在月に一回のペースで実施しています。新型コロナが流行する前はスポレク祭であったり、ソフトボール大会等、三重県内の他施設の方々とスポーツを通して交流する機会がたくさんありました。
しかし、今では交流する機会はもちろん、体を動かす機会も激減してしまいました。施設内でリハビリを兼ねた運動は各利用者さんの能力に合わせて実施しておりますが、限りがあります。そこで当法人にはラポール・ブルーミングの裏にいつでも使えるグラウンドがあり、そこを有効に活用して利用者さんの運動をしています。

【目次】
1.運動班の現状
2.運動班のこれから
3.まとめ

1.運動班の現状

日中活動班「芸術」「園芸」「運動」の3つの内、垂坂山ブルーミングハウス入所利用者さんの中でも「活発な人・若い人・元気な人・運動が好きな人・運動してもらいたい人」が集まっているのが運動班です。
今年度初めに発足した運動班の最初の活動は、法人内の通所施設”ラポール・ブルーミング”の裏に広がる施設グラウンドを覆い尽くした夥しい量の草抜きでした。ご存知の通り、雑草とは、抜いても抜いても無限に生えてくる素晴らしい生命力。それに負けじと職員・利用者一丸となって何日もかけてやっと使えるようになったグラウンドで、バドミントンをしたり、キャッチボールをしたり・・・と、いきたいところですが、実際にはバドミントンではラリーが続かず”シャトル拾い大会”になったり、キャッチボールをしたら暴投の連続で”玉拾い大会”になったりと、なかなか思い描いていた様な光景にはお目にかかれません。それでも、メンバーの口からは「楽しかった。またやりたい!」や「次は〇〇したいなぁ」などの声も聞かれ、職員が想像している以上に楽しんでいる思いが伝わってきて「やってよかったなぁ」と言う気持ちになります。
また、天気が良ければ市内の大きな公園へ行って四季の移ろいを体感しながらウォーキングをしたりと躍動的な運動班ですが、実際の活動は天候や体調に左右される部分が多く、月一回程度に留まっています。そんな状況でも楽しみながら体を動かし、体力作りにも活かせて行ける様活動を続けています。

2.運動班のこれから

班員の中からは「ソフトボールしたい」「もっと遠いところへ行きたい」などの意見はあがります。
新型コロナの流行でいくつもの行事が中止となってしまっている中、過去の障がい者ソフトボール大会に参加した時の話や、ふれあいスポレク祭の事を楽しそうに何度も話す方もたくさんいます。野球やソフトボールをするにしても障壁は疫病だけではありません。体力や身体能力、人数や対戦相手、道具の整備など解決しなくてはならない問題はたくさんあり、皆さんの希望をすぐに叶える事が難しい状況ではありますが、焦らず出来ることから進めていこうと奮闘中です。

3.まとめ

こんな手探りの運動班ですが、参加している人たちは利用者も職員もみんな、外で体を動かせる時を楽しみにしている、いつも笑顔が絶えない元気いっぱいの活動班です。
今回もほんの一部だけのご紹介でしたが、毎日がドラマな垂坂山ブルーミングハウスの日常を、またここの場でお伝えできることを楽しみにしていてください。