社会福祉士に求められること~実習を通して
私は現在、福祉系の短期大学に通っている学生です。私が社会福祉士を目指すようになった理由は、虐待や貧困等の沢山の社会問題を耳にし、様々な問題を抱えている方を助けたい、また、誰もが生きやすく、笑顔で過ごせる生活を送ってほしいと思ったからです。今回、18日間の社会福祉実習に参加させていただき、通所施設やグループホーム、相談支援の現場を間近で見させていただきました。その中で、社会福祉士求められていると感じたことをお話ししたいと思います。
目次
1.社会資源の調整
2.職員間の連携
3.まとめ
1.社会資源の調整
社会福祉士は利用者さんの抱えている様々な問題をどのように解決し、どのようにして利用者さんの望む生活を実現していくかを考えていきます。その中で、利用者さんの希望を叶えるために制度や機関等の社会資源の活用が重要になってきます。利用者さんのことや希望をよく把握し、利用者さんにあった社会資源につなげていきます。利用者さんの得意なことや強みを活かせるもの、苦手なことを補えるもの等、考えながら調整していくことが求められると感じます。
また、実習の中で、施設周辺に新しくできたスーパーや飲食店等を調査し、地域資源マップにまとめる作業に参加させていただきました。通称「ブルーミングマップ」です。このマップを見て、余暇を楽しまれる利用者さんがいるそうです。コロナ禍ではありますが、外出の楽しみを引き出せたらいいなと思いながら作成しました。利用者さんに社会資源の情報提供をすることも、日常生活を明るくすることにつながると思いました。
2.職員間の連携
今回の実習では作業の場と生活の場の両方に参加させていただき、利用者さんと関わる中で、作業場での様子と生活の場での様子とでは、違う一面を見ることができました。作業場では黙々と真剣に作業をされていた利用者さんが、グループホームでは趣味のお話をたくさんしてくれて、非常にコミュニケーションをとっている様子を知ることができました。
利用者さんを多角的に見て、様々な表情を持っていることを理解し考えていくことで、利用者さんを深く知ることができると思います。そのために、利用者さんに関わる職員同士の連携が重要だと思い、その日あった些細な事も共有し、コミュニケーションをとることが必要になってくると思いました。
3.まとめ
社会福祉士は、利用者さんの希望を理解し、そして利用者さんを知り、柔軟に対応していくことが大切だと思いました。18日間実習をさせていただき、現場で利用者さんと関わる中で利用者さんの希望や思いを知るには、利用者さんのサインを見逃さないことが重要だと思いました。言葉以外でも、利用者さんは一つ一つの行動で、何かを伝えようとしていると感じた場面が実習中いくつかありました。その一つ一つのサインを理解するには、利用者さんとの関係性を作っていく必要があると思いました。関係性を作るためには、焦らずに時間をかける必要があることを肌で感じました。
利用者さんのおかれている状況を理解し、利用者さんの立場に立って考え、ともに成長していくことが重要だと感じ、寄り添った支援とはどういったものかを常に考え、今後も学びを深めていきます。