コラム

障害福祉の本質と魅力って何?

障害福祉の魅力って何?と問われると考え込んでしまう人、すんなりと言葉に表せない人がほとんどではないでしょうか?なぜ考えてしまうのか、簡単に単語で答えを伝える事が難しいからではないでしょうか。言葉で伝える難しさである「福祉の魅力」について考えてみたいと思います。

【目次】

1、障害福祉の本質

2、障害福祉の魅力

3、障害福祉で働く意義

4、その他

1.障害福祉の本質

福祉の本質って単純でシンプルに「困っている人がいたら助けたい、手を差し伸べたい」という感情の中からくるものではないでしょうか。また人の人生に寄り添うことだと考えています。
しかし、労働の供与とその対価としてという関係の価値観も存在してるのも確かです。福祉の仕事をする=労働であり、ボランティアではありません。仕事をする上での障害福祉に対する価値観は労働者それぞれ違いがあると思います。利用者を第一に考える福祉観と契約関係を主としたドライな福祉観と考えると、その間には大きな壁が存在します。しかし、こういった価値観の違いは確実に存在するもので、どちらも間違いという話ではありません。
このように様々な価値観はありつつも、福祉の魅力を問う時「人対人の感情の交流」を意味する内容が多く、言葉では表せないところを考えるとやはり私たち障害福祉の本質とはごく身近にいる利用者の為に役に立つこと、立ちたいという気持ちにこそあるのではないでしょうか。

2.障害福祉の魅力

福祉の仕事はよく、低賃金で辛いなどの言葉を見かけたり、実際の現場を知らない方からは「大変な仕事ですよね」「難しいよね」と言われたり思われたりすることもあります。では実際福祉施設で働く職員はそのように思っているのでしょうか。少なくとも私は思っていません。そこで、障害福祉の魅力について周囲に聞いてみた事をいくつか紹介させて頂きます。

・人を支えるのは人。これは時代や制度が変わっても、ビジネスモデルになっても変わらない事だと思います。
・その利用者の人生に寄り添う事の出来る仕事。
・人の役に立った、感謝されることがやりがいに繋がる。
・利用者が困った境遇、状況から改善が見られた時に「諦めなくてよかった、続けていて良かった」と思える事です。

などの事が伺えました。誰しも共通している事は人と人との繋がりの中でしか経験出来ない事が多くあることが分かります。やはり言葉一つで簡単に表現できないところが多く、仕事をする中で感じる喜びや嬉しさが魅力の一つのように感じます。

3.障害福祉で働く意義

なぜ障害福祉を選び働いているのかを考えてみませんか?
利用者の喜ぶ顔が見たいから一生懸命に利用者の笑顔を引き出す為、利用者の要望を聞き、支援を考え利用者の満足のいく結果にどう繋げていくかを考えている人、自分で将来施設を立ち上げる為に勉強したい人、人と人との繋がりの中で自分の存在意義を見出したい人、答えはそれぞれにあると思います。
障がい者と関わる仕事を通じて自分がどうなりたいか、どうあるべきかを考えながら仕事が出来ると利用者にとっても職員にとっても意味のある仕事になっていくのではないでしょうか。今一度、障害福祉で働く皆さんは得にこの障害福祉で働く意義について考えてみて欲しいと思います。

4、まとめ

障害福祉の仕事とは、自分とは全く違う考え方や価値観の利用者の人生に寄り添う仕事です。現在、障害福祉の分野で働く皆さんは障害福祉の仕事に就いた事を誇りに思う事、誰にでも出来る仕事ではなく限られた人にしか出来ない、そんな存在で仕事をしている事に自信を持ってもらいたいと思います。支援の中で悲しい別れが来るときもあります。しかし、その時に後悔のないような支援をしてこれた、その人の役に少しは立てたと思えるような支援が出来たら、この仕事の最大の魅力や働く意義が見える瞬間なのかもしれません。