四日市福祉会 通所事業所の活動について
当法人では通所事業所が4ヶ所あります。「かすみヶ浦ブルーミングハウス」「ラポールブルーミング」「ブランチスプリング・ブルーミング阿倉川S.S」があり、ブルーミング阿倉川S.Sはブランチスプリングの従たる事業所として運営しています。主に作業を中心とした活動を行っていますが、作業種目は様々でそれぞれの事業所で独自の活動も行っています。今回は、当法人の通所事業所について紹介していきたいと思います。
【目次】
1.通所事業所について
2.事業所での活動内容
3.まとめ
1.通所事業所について(*1)
当法人の通所事業所では、かすみヶ浦ブルーミングハウスとブランチスプリングでは「就労継続支援B型」・「生活介護」、ラポールブルーミングでは「生活介護」・「放課後等デイサービス(休止中)」を運営しています。「就労継続支援B型」は、障害や重病を持つ人のうち、体力や年齢などの理由により一般企業や就労継続支援A型で働くことが難しい人が、自分の体調や体力に合わせて働くための場を提供する福祉サービスです。雇用契約を結ばずに働くことが特徴で、作業の成果等による「工賃」を受け取ります。「生活介護」は、日常的に介護を必要とする方に対して、主に日中(昼間)に、入浴・排せつ・食事等の介護、調理・洗濯・掃除等の家事、生活等に関する相談・助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動・生産活動の機会の提供のほか、身体機能や生活能力の向上の為に必要な援助を行います。「放課後等デイサービス」は、小学校1年生から高校3年生(6歳から18歳 特例で20歳まで)の障がいを持ったお子様や、発達に特性を持っているお子様が利用されます。生活能力向上のための訓練や、日常生活動作、集団生活への適応訓練等を支援する療育の場であるとともに、放課後の居場所として、またレスパイトケア(ご家族に代わり、一時的にケアを代替することで、ご家族の日々の疲れ等をリフレッシュしてもらう家庭支援サービス)としての役割も担っています。
2.事業所での活動内容
それぞれの事業所では、主に生産活動を中心に取り組んでいます。かすみヶ浦ブルーミングハウスでは、進物用の箱折作業・モーター部品の絶縁処理や仕上げ、療育活動を、ブランチスプリングでは、パン工房の作業場ありパンや焼き菓子の製造・販売、トランス(変圧器)やダンボールの組み立て作業、組紐や巾着袋などの自主製品の制作も行っています。また、ブルーミング阿倉川S.Sでは、ぱんカフェを併設した出光ブランドのガソリンスタンドを運営し、手洗い洗車や灯油配達、パンや焼き菓子等の製造・販売、イートインスペースも設置されており、接客業務のお仕事にも取り組んで頂いています。ラポールブルーミングでは、自動車部品の組み立て作業や地域の清掃、ポスティングなどの作業を行っており、放課後等デイサービスでも学習課題やお花の水やりなどのお手伝いに取り組まれています。事業所によっては、高齢の方や重度の利用者の方が多く利用されており、日中の活動の中でも入浴の支援やリハビリなどの機能訓練を行っている事業所もあります。作業以外では、月2回半日のご利用になりますが隔週で土曜日に創作活動・映画鑑賞、調理実習やカラオケ(現在はコロナ禍のため実施していません)、体力作りや気分転換のため伊坂ダムや四日市ドームなどに散歩に出かけています。
3.まとめ
活動内容はそれぞれの事業所によって様々です。ご利用いただく方の特性に応じて作業に取り組んで頂きながら、落ち着いて過ごせる環境作りを心がけています。重度・高齢化が進む中で、作業内容・環境・食事・健康管理・設備面など、日々の支援を通してよりその方に適した活動の場を提供していくことを目指して取り組んでいます。利用者の方の状態によって、それまで上手く支援できていたことが難しくなったり、その逆もあったりとどのような形が正解なのか答えはなく迷うことも沢山あると思います。より良い支援とは何なのか、遠回りすることになったとしても、常にその人と向き合いながら、一つずつより良い選択を一緒に考えていくことが一番の近道なのかもしれません。